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RTD入門

測温抵抗体 / RTD / RTDs


測温抵抗体とは?測温抵抗体 (RTD) とは、その名前で暗示されるようRTDエレメントの抵抗と温度の相関をとることにより温度測定するために使われるセンサーです。ほとんどのRTDエレメントは、セラミックまたはガラスの芯のまわりに一本の細い線を巻いた構造をしています。通常、このエレメントは大変壊れやすいので、エレメントを保護するシース (さや) に入ったプローブの内側に入れられています。RTDエレメントは、さまざまな温度での抵抗が分かっている純金属から作られています。この金属材料は、温度変化につれて予測可能な抵抗変化をしますので、この予測された変化をつかい温度を決めます。

RTD向けの一般的な抵抗材料:

  • 白金 (プラチナ; 最も良く使われており、正確でもあります)
  • ニッケル
  • Balco (ニッケルと鉄の合金: ほとんど使われない)
  • タングステン (ほとんど使われない)
  •    測温抵抗体 (RTD) の例
       RTDを利用することで得られる利点
    RTDは、最も正確な温度センサーの1つです。高精度であるのみならず、安定性も再現性も大変優れています。OMEGAの標準RTDのほとんどはDIN-IECのクラスBに適合しています。右の表には、OMEGAのある標準RTDの精度を示しました。

    RTDは電気的ノイズの影響も比較的受けないので、工場などの環境内で、特にモーター、発電機やその他の高電圧を使う機器、装置での温度測定に良く適しています。

    OMEGAの標準RTDの精度
    温度
    °C
      オーム    °C  
    -200±0.56±1.3
    -100±0.32±0.8
    0±0.12±0.3
    100±0.30±0.8
    200±0.48±1.3
    300±0.64±1.8
    400±0.79±2.3
    500±0.93±2.8
    600±1.06±3.3
    650±1.13±3.6
    700±1.17±3.8
    800±1.28±4.3
    850±1.34±4.6
     RTDのタイプ
    OMEGA™ 薄膜 RTD素子(測温抵抗体) DINクラス RTDエレメント
    RTDエレメントは最も単純な形でのRTDです。これは、セラミックまたはガラスの芯のまわりに一本の細い線を巻いた構造をしています。RTDエレメントは小型であるので、スペースが非常に限られている場合には良く使われます。
    "F" シリーズRTDエレメント RTDサーフィスエレメント
    サーフィスエレメントは、RTDエレメントの特殊なタイプです。このタイプのエレメントは可能な限り薄くなるように設計されていますので、平らな面の温度測定向けに優れた接触性をもっています。
    PR-10 RTDプローブ RTDプローブ
    RTDプローブは、RTDの中で最も頑丈なタイプです。これは、シースとよばれる金属製のチューブの内側にRTDエレメントを入れたものです。このシースが、エレメントを周囲の環境からの保護しています。OMEGAは、さまざま構成のさまざまなプローブを提供しています。
    RTDに関連する用語
    » RTD (測温抵抗体)
    Resistance Temperature DetectorまたはResistance Temperature Deviceの頭字語測温抵抗体は、温度の関数としてワイヤの電気抵抗が変わることを利用しています。
    » RTDエレメント
    RTDの温度検出部分であり、ほとんどの場合、白金、ニッケルまたは銅で作られます。OMEGAは、2つのスタイルのエレメントを用意しています:巻き線 (コイル) スタイルと薄膜スタイル
    » RTDプローブ
    エレメント、シース、リード線および成端端子または接続端子から構成されます。OMEGA™の標準RTDプローブは100 ohmの白金製のヨーロッパカーブをもつエレメントです (α = 0.00385)。
    » 白金RTD
    Pt RTDとも表記される白金RTDは、一般的には、すべてのタイプのRTDに中でも線形性、安定性、再現性および精度がもっとも良いものです。白金線が正確な温度測定に最適なものですので、当社 (OMEGA) はこの金属を選択しました。
    » 薄膜RTD
    薄膜RTDは、セラミックの基板に埋め込まれ、所要の抵抗値になるように調整されたベース金属の薄い膜から製造されています。OMEGAのRTDは、基板上に白金を薄膜状に沈着させててから、薄膜と基板を入れて製造されています。この方法により、小型で反応は速く、正確なセンサーが製造できます。薄膜エレメントは、ヨーロッパカーブ/DIN 43760規格および「0.1% DIN」規格の公差に適合しています。
    » クラスAのRTD
    最高クラスのRTDエレメントの公差と精度、クラスA (IEC-751)、α = 0.00385
    » クラスBのRTD
    最も一般的なクラスのRTDエレメントの公差と精度、クラスB (IEC-751)、α = 0.00385
    » アルファ (α) .00385カーブ
    ヨーロッパカーブは、「0.1% DIN」という標準公差を満足しており、DIN 43760規格に適合しています。
    » 巻き線
    OMEGAのプローブアセンブリーで使用される標準的なRTDエレメントであり、セラミックまたはガラスの芯のまわりに巻き線された純度99.99%の白金で作られています。

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